3月27日
ふと相手から差し出された愛情は
望んだものじゃなかったりする
例の『餃子くん』から連絡がきた。
「仕事は何とか切り上げます、そうですね、2時間後。」
本当はお昼で早退してたくせに、脛毛と腕だけ処理して、久しぶりに口紅も塗って宝塚線に乗り込む。
花の金曜日、また餃子を食べる。今日は焼肉もないので一人2人前ずつ。
サッポロのラガーが旨い、お酒の趣味が合う男はいい。
そのあと、近くのドトールに誘って珈琲をご馳走する。
「最近ついてないんですよ、32から3になる歳、厄払いいかないと。それか、豊岡の方に滝修行」
「滝修行?」
「昔からやってみたいんです、なんか清められそうだし」
「じゃあ一緒に行きます?見とってあげたい」
ふと、この「見ていてあげたい」というフレーズにぐっときた。
不細工に顔を顰めて笑ったけど、余裕ぶって笑う餃子くんはちょっと垂らしだと思う。
いろいろ考えたくて鈍行で帰る。
鳴ってる携帯に気づいて、メッセージ読んで一生懸命読み返してる間に駅を通り過ぎる。
「確実にヤれるって打算がないかぎり 腰が重くて」
こんなタイミングでこんな言葉。
全員卑怯だ
私だけ物分りがよくて
私だけ何かに気づいて生きてるみたい
「感謝しています」
思ってもないくせに 口にしないで欲しいけど
安っぽいありがとうを私もあちこちにばらまいてる
好きな人に好かれたくて
好きな人の好きな人に好かれたくて
そうやってみんな必死になってる
めちゃくちゃダサいけど 自分しか愛せない私はもっとダサい
花の金曜日、誰とも会う約束もなく
誰かの心の何処かに 引っかかってはいたいけど
会社で仲のいいおじさん。(既婚者、奥さんも知り合い)
昔から好意を寄せてくれてはいるが、あくまで私の雰囲気だったり外観を好きなのであって、私自身を好きなわけじゃない。
それでも、外観というのは内面の一番外側だと思っているので、それを好きだと言ってくれるのはいいけど、私を知ろうとはしていないわけで。
私も(あくまで知り合いのお兄さんとして)好意を持って話かけられたら答えるけど
好きに対してのアクションの返しを求められるのはキツイ。
昨日も今から飲もかーってラインがきて
「奥さんに怒られちゃいます><。」と返したら
「そんなのじゃ恋愛できないよ」ってきて、既読スルーで放置。
じゃあ2時間ぐらいして電話してきて
それも無視して既読もつけないようにトークごと削除。
関心を持つことを強要されるのはきつい。
中身になんて自信ないけど(私も自分にしか興味ないから)私を知らないで好きって言われるのも嫌
椎名桔平だったら意地でも飲みにいくっちゅうねん。椎名桔平の何も知らないけど。
色気より食い気
出張が終わり午後2時
腹ペコのお腹がグーグーなる。
(どこで食べよ。)
某ショッピングモールで買い物を済ませ、三階のエスカレーターで登った先にビュッフェスタイルの飲食店が並んでいた。
(空いてるし、ドリンク付きだし、ここでもいいかも。)
ランチ1299円、看板の前で少し悩む。
少し後ろに誰かが同じように立った気配がして振り向いた。
そこには20代後半の男性が立っていて、ふと目があったが、私はそのまま看板に目を戻し、やっぱり他のお店にしようと踵を返した。
エスカレーターまで戻ろうと少し歩いたところで、後ろから呼び止められた。
さっきの男性が追いかけてきて、いわゆるナンパだった。
「お昼まだなんですか」
「あーそうですねぇ」
「よかったら一緒にどうですか」
「いやぁ」
「ほんとに、すごいキレイだなと思って」
褒められることがなくなってきた32歳、揺らぐ。
「ごちそうしますよ!」
そう言われて、2つの感情が葛藤する。
①ビュッフェバイキングでホイホイついてきそうな安上がりな女に見られてるのか
②いいじゃん!昼飯代浮くじゃん!おごってもらえよ!
かつて、ゴルフ関係の仕事で裕福な時代を過ごし、正月は湯村の高級旅館いづつや、お盆は牛一頭買いの贅沢三昧で舌を肥やした幼少期のプライド。
家が競売にかかって、もやしスープと腐りかけの餅で過ごした思春期時代の貧乏人根性。
かつての私なら、ここは奢ってもらって、ついでに話のネタにでもなればいいやと思った。 でも、今の私は違った。
「ごめんなさい。」
断ったら断ったで、私ごときがって自分で自分を責めてしまう。
たまに自分がめっちゃ美人で、たまに超ブサイク。
どちらにしよ自信はない。
「餃子2人前あとビール、ビールは餃子と一緒でいいです」
結局カウンターだけの大好きな餃子屋へ。
餃子は2人前から、ビールは瓶だけ。
焼けるのを待つ間、パリっと決めた男性が入ってきた。
「餃子2人前と、生中」
「すみません、うち大瓶しかなくて」
「あー、餃子は減らせないですよね」
「すみません」
黙る男性に話しかけた。
「私のビール半分どうぞ。私もお腹いっぱいなっちゃうから、代わりに、私の餃子1人前ごちそうしてくれたら、それでウィンウィンでいいですよ」
結局、餃子3人前とビールを二人で分けることになった。
32歳、営業、大きい口でよく食べるが、キレイな食べ方、合格。
「5時から梅田で焼き肉なんで、助かりました。」
そう言って、彼は1400円ほどの会計を払って、私も甘えることにした。
渡された名刺をポケットにしまう。
ポケットの中で何枚も名刺が重なって折り曲がる。
それは私がモテるとかではなく、なんかちょろそう、なんか安く済みそう、そう見えるから。
なんとなく気づいてる。
サウナではお静かに!
「ごめんなさいね、やかましくて」
「いや、大丈夫です」
このくだりは2回目だった。
やかましいと自覚しながら世間話はやめられない、しかもそのお婆ちゃんは友人同士で来てるのではなく一人で来ていて、「黙っていられない」タイプのサウナーは割とどこにでもいる。
何度も謝ってくるところを見れば、お婆ちゃんも過去に指摘されたこともあるんだろうけど、私としてはそれがいけない行為だとは思わない。
ただ、座禅くんで瞑想モードに入ってるのに、そうやって話しかけられたりする方が面倒くさい。
サウナは一種の格闘技なのだ、サウナは修行なのだ、サウナは、サウナは、、。
「それでね、あのドラマはよかった。恋は続くよどこまでも」
コロナの話、柔軟体操の話、最近できた蕎麦屋、オリンピック、話はどこまでも続く。
「あの子がええ」「せや、あの子はええ」
「あれと、朝ドラ出とった子」「吉沢?」「吉沢亮」
「あの子もキレイや」
「あの子の方がキレイやけど、なんちゃらタケルのほうがワイルドや」
「ほんまキレイや、どうやったらあんなキレイな子が産まれるんや」
「なぁ」
そうか、吉沢亮くんは仮面ライダーメテオの時からあたしは絶対ブレイクすると目をつけてたが、意外と年齢に関係なく「イケメン」の基準は変わらないのだなと瞑想の中思う。
まぶたの裏でぐるぐる回る。
「んで何タケルやった?」
「えーと あの子は」
ババァたちが黙る。 佐藤健でしょ 言いたい。
「あの子は」
「武井壮?」
ワイルドが勝ってるんじゃねーよ!!
無い袖は振れない
少し年上なだけなのに、真っ白な髪がよく目立つ人だった。
「愛したのはあなたの人生とその苦悩でした」
好きでも嫌いでもなく どうでもいいものになってしまう切なさよ
何度味わえば慣れるのだろう
go!go!vanillas - 平成ペイン Music Video
「京都の鴨川にいこう」
「クラシックのコンサートは?」
「一緒に旅に」
「一生お酒を」
阪急十三駅
ホームで1人 乱れ入る列車を見送っては
京都、梅田、神戸西宮
ここからどこにでもいけるけど
私達は どこにもいけなかった
横浜からのお誘い
積木さま☆
こんばんは
積木さまの「横浜率」の書き込みを拝見しまして、理系的な視点で真剣に考えてみました。
これはもしかすると、当たり前の結果なのではないでしょうか。
なぜなら、日本人で一番多いのは、横浜市民だからです。
積木さまの第一次人選(SNSなどでのお付き合い)が、地域について完全に無作為で行われていると仮定した場合、横浜市民が選ばれるのはごく自然です。
人口が1億2千万人、そのうち、横浜市民は370万人で、日本最大の都市なのです。
つまり、確率論で考えると、1億2千万人から一人の人を無作為抽出したとすると、その人が○○村民や○○町民であるよりも、一番可能性が高いのは横浜市民であること。
ということで、いつでも横浜においでませ(笑)。
おじさんと遊ぼ~
らんらん@お誘い