阪急十三西口にて。

愛したのはきっと。

仰げば曇天が崩れて泣いて

「ちがう、そうじゃない」
何回も繰り返すうちに
「いいよ、もうそれで」
認める方が多くなった玄人の夜


愛してる チーズとポッキーとくべられる23時
私たちは「合うね」って 舌で転がしてはウイスキーで流しこんだ


阪急十三西口 待ち人を間違えぬよう
神戸大阪京都 交わす言葉は違うけど終わりはいつも似たような


せめて目尻に華を咲かせて君を待つよ
擦れた愛に心が枯れぬように


いつも春を待つより枝を折ってしまうのはわたし