3月16日
だめだ、誰かが助けてくれるって、思っちゃだめだ。
一人でなんとかしないと。
お昼12時なんば駅周辺 あれだけ暖かい日が続いたのに、本当に冷たい風がふく。 せめてもの光も刺さない。
走り回って、訴える。
「警察にも行きました、でも私は被害者じゃなくて、警察はお店が被害届を出さないと動かないって言うんです。お願いです、○時○日○時○分、ここで買い物した人がいるんです、調べてください、私じゃないって確認して、被害届出してください」
それでもどのお店も首を曲げる。
「こちらも、警察に指導されないことには、お調べすることはできません、すみません」
「じゃあ、私に支払い義務があるというなら、私が何を買ったのか、知る権利はありますよね、それすらもないんですか」
店員はしょっぱい顔して、それでも笑顔を忘れない。
「すみません」
3時間かけて開通した携帯、やっと帰ってきた番号。
すぐにスタバでパソコンを開き、そのあとパソコンの電源が切れるまで、できるだけのことはやった。
あとは、各クレジット会社とアマゾンの調査が進むことを祈るしかない。
楽天モバイルのお姉さんがくれたキットカットとシナモンロール、夕方5時すぎ、飲まず食わずで走り回って、やっと一息ついた。
(あ、コーヒーおかわりもらって帰ろう)
そう思って カウンター寄った際に、レシートがないことに気づく。
「あ、大丈夫です、覚えてます、シナモンロール」
ああ、誰も、私を覚えてないのに、この人は覚えてくれてるんだ。
待ちながら、それだけでなぜか泣きそうになったのに
そのあと、優しいサービスをうけて、33歳にもなって人前で泣いてしまった。